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一本のサーフボードに、完成はない。

12 分前
読了時間: 4分

一本のサーフボードが完成するまでには、たくさんのことを考えています。


長さ、幅、厚み、ロッカー、アウトライン、ボトムの形状、そしてレール。


でも、僕が考えているのは、ただボードの形だけではありません。


そのボードに乗る人が、どんなサーフィンをしたいのか。


どんな波が好きなのか。


どんなターンをしたいのか。


どんな乗り味を求めているのか。


お客様と話したことを頭の中に入れながら、その人が波に乗っている姿を想像して、一本のボードをつくっていきます。


EVOLVE工房でサーフボードのレールを確かめながらシェイピングする前田博之

同じモデルでも、同じ形とは限らない。


EVOLVEでは、同じモデルのサーフボードでも、乗る人に合わせて少しずつ形を変えることがあります。


ロッカーやアウトラインは、主にCADで設計します。


そして実際にシェイピングする時には、特にレールの形を細かく考えています。


お客様は、一概に厚いレールが好きとも、薄いレールが好きとも限りません。


その人がどのようなターンをするのか。


どんな力の入れ方をするのか。


普段はどんな波でサーフィンしているのか。


そうしたことを想像しながら、レールに少しエッジを入れたり、ボリュームを持たせたり、丸みを調整したりします。


削っている時だけではなく、クロスを巻いて完成した時のボリュームも考える。


手に持った時の印象も大切です。


数値だけでは決められない部分もあります。


今までの経験や、お客様との会話から生まれるイメージ。


そこには、第六感のようなものも働いているのかもしれません。


ほんの少しの違いが、乗り味を変える。


僕自身、自分用につくったボードに乗りながら、いろいろな調整を続けています。


その中で改めて面白いと感じるのが、レールのエッジです。


エッジを少し強くしたり、丸めたりするだけでも、ボードの乗り味が大きく変わることがあります。


例えば、しっかり踏み込んで積極的に波を攻めるサーファー。


波が掘れてくるようなコンディションでは、エッジを少し強めにすることで、スピードや加速感が増し、より攻撃的なサーフィンにつながることがあります。


ところが、あまり掘れてこない、ゆったりとした波では、そのエッジがかえって引っかかるように感じることもある。


だから、エッジは強ければいいというものでもありません。


いろいろな波でサーフィンするなら、標準的なエッジの方が合うこともあります。


大切なのは、どちらが優れているかではなく、


誰が、どんな波で、どんなサーフィンをしたいのか。


そこを考えることだと思っています。


海に入って、また新しい発見がある。


ボードづくりは、シェイピングルームの中だけで完結するものではありません。


自分で乗って確かめることもあります。


お客様の感想を聞いたり、一緒に海に入ってサーフィンを見たりすることもあります。


ボードを持った時の印象。


実際に波に乗った時のフィーリング。


その両方を大切にしながら、少しずつ微調整を続けています。


作る前には気づかなかったことが、実際に海で乗ってみることで見えてくる。


そうして得た発見が、また次の一本につながっていきます。


最高の答えは、お客様の笑顔の中にある。


僕がボードをつくっていて幸せを感じる瞬間があります。


それは、自分がつくったボードに乗るお客様が、いい波のいいところからテイクオフして、スムーズに気持ちよさそうにサーフィンしている姿を見る時です。


そして、そのお客様がインサイドから僕の方を見る。


まるで「今の見た?」と言っているような、嬉しそうな笑顔。


僕もグッドサインを出して、「今の良かったよ」と合図を送ります。


そんなやりとりが、僕は大好きです。


自分が考えてつくった一本のボードで、お客様が気持ちよさそうに波に乗っている。


その喜びを、一緒に分かち合える。


それは、僕にとって本当に幸せな時間です。


だから、ボードづくりは終わらない。


一本一本のサーフボードには、もちろん完成があります。


でも、より良いボードをつくるための探究に、終わりはないと思っています。


もっと気持ちよく走るボードができるかもしれない。


もっとその人のサーフィンに合った形があるかもしれない。


ほんの少し変えるだけで、今まで知らなかった乗り味に出会えるかもしれない。


だから、僕はこれからも考え、削り、乗って、また考えていきたい。


そして、お客様と一緒に新しい発見を楽しんでいきたいと思っています。


サーフボードのブランクスに鉛筆でサインや数値を記入する様子

一本のサーフボードは完成する。


でも、僕のボードづくりに完成はない。


EVOLVEという名前のとおり、これからも進化し続けていきたいと思います。


Hiroyuki Maeda / EVOLVE FUTURE SHAPE

EVOLVE FUTURE SHAPE

EVOLVE FUTURE SHAPE Surfboards / Yucchi Design

エボルブフューチャーシェイプサーフボード|デザイン

千葉県長生郡一宮町東浪見282-2 Tel.0475-47-4623 Fax.0475-47-4628

299-4303 282-2 Torami,Ichinoiya-machi,Chousei-gun,Chiba,JAPAN

Mail.info@evolvefutureshape.com

 

ショールーム / Show Room:11:00 〜 17:00 (日曜・祝日以外はご予約制)

工房 / Factory: 9:00 〜 19:00

定休日 / Regular Holiday : 木・金曜日 / Thursday・Friday 

 

2012年8月21日 千葉県企業立地計画 千葉県企立指令第145号取得

2018年1月22日 ふるさと納税一宮町 ICHINOMIYA SURFING満喫券取扱店

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Original T-Shirt Print

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