
形からではなく、人から考える。
サーフボードを考える時、僕は最初から形だけを見ているわけではありません。
まず、その人がどんな海を好むのか。
どんな波を好むのか。
いつもどんな場所で入るのか。
そこから見ています。
実際に海へ入る時も、沖へ向かうところから観察します。
人が多いピークへ向かう人なのか。
それとも、人の少ないところを選ぶ人なのか。
波のピークをしっかり見つけて待つ人なのか。
ショルダー寄りから乗ることが多い人なのか。
そして、パドリング。
テイクオフ。
波を待つポジション。
そういうところを見ていくと、その人のサーフィンが少しずつ見えてきます。
「この人には、どんな形の要素があれば、もっとサーフィンが良くなるだろう。」
僕が考えたいのは、そこです。

僕は、短いボードから長いボードまで、丸いアウトラインから尖ったアウトラインまで、いろいろなサーフボードを作ります。
でも、形の違いそのものを目的にしているわけではありません。
大切なのは、その人が何を求めているのか。
どんな波に乗るのか。
どんなサーフィンをしているのか。
そして、これからどんなサーフィンをしたいのか。
だから僕は、オーダーの時のヒアリングもとても大切にしています。
お客様からのリクエストを聞き、実際のサーフィンを見て、その人に必要なものを考える。
その結果として、短いボードになることもあれば、長いボードになることもある。
丸いアウトラインになることもあれば、シャープなアウトラインになることもあります。
形を選ぶのではなく、その人に必要な形を探していく。
それが、僕のカスタムボード作りです。
Shape / Hiroyuki Maeda



